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X−Yドラッカーがケーソンの3次元位置を計測するために用いるターゲットである。既設ケーソン上のウインチ模型には張力計およびポテンショメータが組み込まれており、ワイヤの張力および巻取り・繰出し量を測定する。
5.実験結果
5−1.ケーソンの重心点の軌跡
Fig.7およびFig.8は、波向90degの不規則波中の据付作業におけるケーソンの重心点の軌跡を示す。不規則波の有義波周期は、それぞれ0.95s(6.0s)、1.90s(12.0s)で、有義波高は2.5?(1.0m)である。実験中、EWSのディスプレイ上にはケーソンの動揺状態および重心点の軌跡かリアルタイムに表示される。Fig・7およびFig・8は、ケーソン据付作業後にディスプレイに表示された画面のハードコピーを取ったものである。図中の左画面はX−Y平面(水平面)であり、ケーソンの水平面内での位置を表示する。また、右上画面はX−Z平面(鉛直面)であり、ケーソンとマウンド間のクリアランスを表示するX−Y平面図中の2本の点線の内側は、ケーソンの動揺の許容範囲であるケーソンの重心点がこの範囲をはずれると、ウインチがケーソンのスウェイ方向の位置制御を行う。また、ケーソンのヨウが2deg以上になると、ウインチがケーソンのヨウ方向の回転制御を行う。これらの制御開始条件はEWS搭載のプログラム内で任意に設定できる。
短周期波中(T1/3=0.95s(6.0s))と比較して長周期波中(T1/3=1.90s(12.0s))では、ケーソンの動揺のスウェイとヒーブか大きくなる。しかし、注水を進めて行くにつれて動揺は減少し、ケーソンは最終的に設置目標内に

123-1.gif

Fig.7 Trace of center of gravity for caisson

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Fig.8 Trace of center of gravity for caisson

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Fig.9 Time histories of caisson motions

-- surge, sway, heave --

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Fig.10 Time histories of caisson motions

-- surge, sway ,heave --

 

 

 

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